学バサ：慶次

それは、センコーの彼女。
知ってました、分かってました。


彼女が、言う事くらい・・・。


泣くな、泣くな。

「良かった・・・ね！」
笑えてるかな、悟られてないかな。

「慶次・・・？泣いてるの・・・？」

泣いてるよ。

「ねね・・・ごめんね」

手を差し出す俺に、目の前の、彼女は、戸惑いました。

「ッえ・・・？」

「怒らないよ、分かるから」

「・・・慶次は優しくて、それから・・・っ」

彼女は小さく呟くと、俺の手の上に俺の想いを乗せました。


小さくなっていく彼女を見て
不思議と視界がぼやけました。

「はは・・・っ・・・もう、会う気無いくせに・・・」

私の・・・帰る場所だった・・・

そんな事言われたら
俺は・・・期待してしまうよ・・・。

待ってちゃ駄目かな、また、俺を帰る場所にしてくれないかな、と。






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虫の報せか

風の報せか

どこで眠っているかも

分からない

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それでもまだ、待ってる俺を

馬鹿だね、と笑ってください。


慶次のネックレスの話。