明確な境界線

あぁ、そうか。
そうだった。

自分は、功労者だった。
自分は、罪人だった。

雨は降る。
降れども降れども
汚れは自分に

しがみ付いたまま、離れず。














希望？富？名声？栄光？







残ったものは、そのどれでもないもの。















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残ったのは、虚しさ。空しさ。虚無。

虚ろな自分、空いた両の掌。


片時も静寂を許さない、その赤。

Rule

「裏切る気なら、殺せ」

「・・・は？」

「裏切るより前に、殺せ」

「・・・え？」

「優しいアンタで殺せ」

「・・・誰を？」

「俺を」

「・・・裏切りませぬ」

「腹の内なんざ、見えねぇよ」

「裏切りませぬ」

「・・・なら、裏切らないなら」

「はい」

「アンタの全てが欲しい」

「・・・この熱に、耐えられますかな？」

「Ha・・・、裏切らないなら、耐えられるさ」


真正面からの熱には、いくらでも耐えられる。
耐えてやるさ。

だから、アンタが俺を裏切る気なら
裏切る前の優しいアンタの儘
逝かせてくれ、なぁ・・・Honey？



自分が全てを曝け出す相手が
自分を裏切らない、という確証が無いのが恐ろしい。
本人に聞いたって意味など無い。
保身の為の行為が馬鹿らしくて
それでも口から滑り出す言葉を止めなかったのは
そんな女々しい感情がいつの間にか
俺の体を蝕んで、根を張ってしまったからかも。

いっそのこと、枯れてしまえ。
感情など、一切無くていい。

狂うほど、愛してやるよ。







求め合うのって、怖いことだらけ。
腹の内なんて見えやしない。

どうか

馬鹿な話を聞いてください。
馬鹿な話と嗤ってください。

ねぇ、これは

僕と君とがいた、
確かに居た、

証拠、なのです。


「あー・・・見てこれ、丁度旦那が載ってる！」
「・・・む？」
「これ！」
「歴、史の・・・資料集、か？」
「そー、出てきた」
「・・・出てきたって・・・お前、授業には使わんのか・・・？」
「ねぇ・・・旦那は、さ」
「ん？」
「此処に居たよね」
「・・・うむ」
「俺は」
「居たぞ」
「・・・俺も」
「確かに居ったぞ」
「・・・、うん・・・居たよ」


存在証明。














自分の存在証明が無い佐助にとっては
幸村が存在証明。
俺は居たよ、って、毎日叫んでる。

歴史の資料集見ては、いつも泣いてる。
授業中に泣いたのは、あれが初めてでした(実話)歴史の授業おっかねー！！

笑って笑って！

カメラ越しに
はにかんだ様な笑い顔を見る

「って、何してんのさー！」

１人だけ仏頂面・・・っていうか

「幸チャーン・・・それ、笑えてないよー！」
「なっ！？そそ、そのような事言われましても・・・！」

とか言ってると
隣の竜にちょっかい出されて
そこに斜め後ろの忍が割って入って
あーあー鬼さんが笑ってるよ・・・って
うわぁ！今のなりチャン蹴りは強烈だなぁ・・・！

あ、・・・紅い華が、笑ってる・・・


カシャ



「あー！前田の旦那、タイマーで皆で撮るんじゃなかったの！？」
「「ってか、なんでこんな状況撮んだよ！！」」
「煩いぞ、下等な生き物は黙っていろ」
「・・・まて、下等なのはこいつだけだろ・・・？「ちょっまてよ政宗！！」
「慶次殿！やはり、たいまーとやらで一緒にとりましょう！」

「うん！今行く！！」




入学式、皆会えた記念で写真とか。
たまには明るいのだって！！！←ｗｗｗｗ

真直ぐと見詰める其の目は

とても愛おしい色をしていました。

其の目が好きだ。
紅い紅い目を見ると

吸い込まれそうになる。
吸い込まれそうになる。

其の目を追うのが
好きだ。
大好きだ。

でも

其の目の先を見るのが
其の目に映る姿を見るのが

大嫌いだ。
大嫌いだ。

「だん、・・・な・・・？」

何を・・・見ているの？

其の紅い目に

俺が映ることは、無い。







見ているのは政宗だったり、勿論お館様だったり
・・・世界だったり・・・。

好きなものって、よく分かると思います。
興味の無いものって、全然分からなくて

嫌いなものって、よく分かると思います。
分かると、思います。



旦那は今を生きる人。
佐助は今を生きさせられている人。

捩れの法則。



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ありがとうございます！あたしは幸せ者だ＾＾！！！